第3章 確信
響也side
三上はしばらくして落ち着き、そのまま眠ってしまった。
看護師には事情を伝え、今夜は俺も泊まることにした。
1度家に帰りクロに餌を上げ荷物をまとめた。
「クロ、今日は一緒にいてやれなくてごめんな。」
クロは俺の手に頭をスリスリと擦り付け一声鳴いた。
早く三上とも会わせてやりたい。
再び病院に着くと三上は目を覚ましていた。
丁度、晩御飯と薬を飲み終わったところだろう。
看護師からは精神薬が追加になったことを説明された。
そのせいか、少し眠そうな表情をしている。
「調子はどうだ?」
「うん…大丈夫。」
「眠いんだろ?もう寝ろ。」
「でもせっかく来てくれたのに。」
「俺も今日は泊まることにした。だから大丈夫だ。何かあったら俺がそばに居る。」
「ありがと……。」
本来なら家族でもない俺が泊まるなんてことはできないはずだ。
だが、今回の三上の精神的なショックが大きいのと、親族が誰も連絡が取れない今、三上の側にいて安心できるならと特別に許可が貰えた。
その夜は何度も三上は目が覚め涙を流していた。
その度に俺は三上の元へ行き、頭を撫で安心させた。
こんなに辛そうなのに何もしてやれないのが悔しい。
番でも恋人でもないこいつの事をこんな風に思うのは、きっと好きなんだろう。
今まで認めたくなかったが、自分の気持ちに嘘をつくことなんてできない。
落ち着いたらちゃんと話そう。
振られるのは分かってる。
それでもコイツに本当の気持ちを伝える事は今の三上にとって大事な事だと思う。
少しでも信じてもらえるように。