第3章 確信
三上side
更に約1ヶ月が経ち、俺は無事退院となった。
お世話になった看護師と医者にお礼をいい、荷物を持って病院を出る。
「退院おめでとう。」
外に出ると佐野が車から出てきて、「荷物貰う」と言って俺の荷物を持ってくれた。
わざわざ迎えに来てくれたのか。
嬉しい。
「迎え良かったのに……」
「来たかったから来た。気にするな。」
「そう……//」
素直になれない自分が嫌になる。
ありがとう、と一言言えばいいのに照れくさくなる。
その反面、どこか佐野を疑ってしまう自分もいる。
どうせこの行動も何か裏があるんだと。
「ただいまー。」
家に着き、玄関を開けるとクロが鳴きながら走って飛びついてきた。
「うわっ!」
慌てて抱き抱え、クロを撫でる。
その横で佐野は俺の荷物を置き靴を脱ぐ。
俺もクロを撫でながらくつを脱いだ。
「もうなんだよ、擽ってぇって!」
クロに顔を舐められ思わず笑ってしまう。
そのまま膝から座り込み、クロの額と俺の額を引っ付ける。
「ただいま、クロ。心配させてごめんな。大きくなったなー。」
そんな事をクロに話していると、佐野が俺の目線まで片膝を立て屈み、顎に右手を添えてきた。
目が合う。
「な、……に//」
驚いてクロから手が離れる。
クロは上手く床に着地してくれた。
それと同時に佐野は俺にキスをしてきた。
「ん……さの?ちょっ…ん//」
前よりも長い。
熱い舌が口内に入ってきた。
「まっ、待って!なに、してっ//」
思わず佐野の胸に両手を添え俺から引き剥がした。
俺から離れた佐野の顔は真っ直ぐ俺を見つめていた。
それに思わずドキッとしてしまい、自身の唇に手を添える。
「……好きだ。」
「へ?」
「お前が好きだ。三上。」
その真っ直ぐな言葉に俺は固まってしまった。