第3章 確信
響也side
キスをして告白をすると、三上は口元を片手で隠し顔を赤らめて驚いていた。
その表情がものすごく可愛い。
「好き……って……何言って」
「そのままの意味だ。愛してる。」
三上は「ちょっと待て」と左手で両目を隠し、右手を俺の胸元に押し当てた。
耳は真っ赤に染まっていて動揺しているようだった。
「き、気のせいだって!ほら、俺が今まで帰ってこなかったし!ただ寂しかっただけだって!あとは…お、Ωの俺と一緒に住んでるから勘違いしてるだけだって!な?そうだろ?」
声を震わせ、焦ったように俺の気持ちを否定してきた。
違う。
この気持ちは本物だ。
あの時と…優と出会った時と同じだ。
俺は胸元に押し当てられた三上の右手を握り、もう一度思いを伝えた。
「勘違いなんかじゃない。本当に好きだ。子供に優しく接する姿も、野良猫だったクロを探してびしょ濡れになって帰ってきた姿も、無事だと確認出来て安心してた姿も……それに……」
三上に信じてもらおうと好きな所を話していると恥ずかしくなったのか「もういいから!」と俺の口を左手で抑えてきた。
隠されていた顔が露になる。
瞳は潤んでいて、顔が更に真っ赤になっていた。
「嬉しいよ、正直……でももう何を信じたらいいかわかんないんだよ。信じたいよ、佐野のその気持ちも。怖いんだ、また裏切られるのが。俺だけ本気になるのはもう嫌なんだ。だからごめっ!?」
振られると分かった俺は三上の右手を退け、口を塞ぐようにキスをした。
「んん!ちょ、んむ゛//」
深くキスをし唇を離すとお互いの舌から糸が引いた。
三上の目は潤いを増していた。
「今は信じられなくてもいい。少しずつでいい。俺の事を好きになって欲しい。それまで俺は諦めない。三上…千明に信じてもらえるように頑張るから。」
もう一度改めて俺の思いを伝えると千明は俺の胸を力強く叩いた。
「どうした?」と聞くと千明は口を開き、
「腰……抜けて立てねぇから……運べ//」
とボソボソと話した。
そんな偉そうで我儘な態度も愛おしく思い、「はいはい」とお姫様抱っこをして部屋まで運んだ。