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【R18】俺のヒーローはαでした

第3章 確信


響也side

それから1週間。
三上からは全く連絡が来ない。

「先輩?どうしたんすか?ボーっとして。」

「いや…何も無い。」

最近は仕事も集中できなくなってきていた。
今日も帰って独りだ。
クロも寂しがっている。

暇なのか合田が事務作業をしている俺に話しかけてきた。

「先輩って、捜査一課にいたって聞いたんすけど本当なんすか?」

「そうだ。」

「えーなんでまたこんな所に来たんすか?……はっ!もしかして何かやらかした……いでででっ!ごめんなさっ!!冗談っす!」

合田の左頬を契れそうなくらい引っ張った。

「お前あんまりそういう事は聞くもんじゃないぞ。……別に何もしてない。俺から上にお願いしてここに来たんだ。」

優が死んでから俺はまともに捜査に入れなくなった。
死体を見る度にあの日を思い出し吐き気が止まらなかった。
それで自分から上に頼み込み、直接関わることが少ない交番勤務に入ることにした。
勿論、近くで事件が起きれば1番に駆けつけなければならない。
だが、捜査一課に比べ直接死体と直面することは減るだろうと思った。
実際、あれからそれほど大きい事件は起きて居らず、俺自身少しずつ体調が戻ってきていた。

「佐野先輩、頭良いし勿体ないっすね。まぁでも仕方ないっすよね。俺もあの事件は知ってます。まさか先輩の恋人だったなんて。」

「全国でも取り上げられたからな。今でもたまにSNSで流れてくる。」

「そういうの、被害者側の家族の事考えて欲しいっすよね。忘れて欲しくはないですけど。……あ、SNSといえば!佐野先輩!あれ知ってます?!」

コロコロと話が変わるヤツだ。
相当暇なのだろう。
少し呆れて溜息を吐き合田の方へ向き直る。

「最近とあるマニアの間で流行ってるAVなんすけど。」

「……すまんが俺はそういうのは見ないんだ。1人で見てくれ。」

流石に仕事に戻ろうとパソコンの方を向き直すが、「ちょっ!そうじゃなくて!」と合田が俺の椅子を回した。

「あまりにもリアルすぎるAVって有名らしいんすよ。しかも超高額。出演している俳優も全く情報なし。これが警察の耳にも入って今後捜査していくみたいで。」

「犯罪の匂いがするってやつか。どう考えても怪しいがな。」

「そうなんすよね。んで、そのAVサイトがこれ。」

何で知ってるんだと疑問に思いつつその画面を覗いた。
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