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【R18】俺のヒーローはαでした

第1章 ヒーローとの出会い


千明side

「ここ。」

ボロいアパートを指差す。
そこの2階、1番奥。
そこが俺の彼氏の家だ。
2歳上の大学生。
関係は俺が高校入学して少ししてから始まった。
今日は記念日で2年になる。
それすらも彼は覚えていないのかもしれない。

重い足を上げ階段を上る。
その後ろを響也さんは付いてくる。

生憎、合鍵を忘れてしまった様でチャイムを鳴らし開けてもらうことにした。
しかし中々出てこない。
仕方ないと扉をノックし呼びかける。

「晃大先輩。俺です。鍵を忘れてしまって…開けてくれませんか。」

中からドスドスと玄関に歩いてくる音が聞こえた。
今まで寝てたのだろうか。

鍵がガチャリと開き、扉の隙間から先輩が顔を出す。
髪型はボサボサだ。
この状態だと今日が記念日だということも忘れているのだろう。

「あの、昨日は帰らなくてすみません。実は帰りに……っ……」

視線を下に向けると、玄関先に女性の靴が置いてあるのが見えた。

「……なに?」

「いや……あの……中に誰か」

聞こうとした時部屋の奥から女性の声が聞こえた。

「ねぇ、誰〜?早くこっち来てよ、晃大〜」

「はぁ……めんどくせ……」

そう言って晃大先輩は中に戻り、また顔を出してきた。
手には大きな荷物が握られている。

「はい、これ。」

「え、これって……」

その荷物を渡され手をフリフリと振ってきた。
このバッグ……俺のだ。
てことはこの中身……

「俺とお前はこれで終わり。正直お前面倒臭いんだわ。重いし。じゃあな。」

「ねぇ待って……今日が何の日か覚えてる?」

せめて覚えてて欲しいと思い尋ねてみた。
だが、彼は考える素振りすら見せずに、

「さぁな。知らねぇよ。」

そう即答して扉を閉められてしまった。
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