第1章 ダンデさん
翌朝珍しく少し遅めに起きた
気合を入れて髪の毛を整えてメイクをしていく
カバンの中の持ち物確認も済ませ最後に鏡を見て身だしなみの確認をする
「よし…行くか」
ナックルシティ行きの電車に乗る
電車に乗っていると楽しそうに話している家族が沢山いた
聞き耳を立てるとどうやらナックルシティは今日ドラゴンタイプのジムの家族向けイベントがあるらしい
ダンデさんに帰り少し寄っていきたいて言ってみようかな
そう思いながらスマホロトムを触っているとキバナさんから連絡があった
「よう!今日お前が会う予定の「友達」は預かった返して欲しくばジムまでこい」との事
はぁーっと溜息をつきながら返信を打つ
「わかりましたすぐ行きます」
スマホロトムをとじ電車をおりる
走ってジムまで向かった
ジムには子供連れの家族が沢山いた
もみくちゃにされながら受付までたどり着く
受付にロトムの画面を見せて説明をしたらジムの奥に通された
「よう!」
軽く挨拶をするキバナさんの横に申し訳なさそうに座っているダンデさんがいた
「よう!じゃないです どういうつもりですか?」
「わりぃわりぃお前らが仲良くなった事を祝福したくなっただけだよw」
「なっ…!!」
「なんでそれをお前が知っているー?って顔だなw」
「…」
「俺も「友達」に聞いたんだよ」
「!!!」
「驚いたか?」
「あいつキバナさんと!?」
「圧に負けてなw」
「いやー良かったずっとキバナさんが好きでーって話してたんだよね」
「へぇー」
ニヤリと笑うキバナさん
「おい2人だけで話を進めないでくれ」
ダンデさんがしょぼくれる
「ご、ごめんなさい!」
少しムスッとしたダンデさん
見たことない顔にまた好きになる
「それじゃあ、カフェの方に行こうか」
「は、はい!」
「いってらー」
キバナさんに見送られジムを後にする
カフェに向かい歩き始めるとダンデさんが話し始めた
「実はキバナにずっと君について相談をしていたんだ」
「えっ!!」
なんだか恥ずかしくなってきた
「きっとどういう反応で迎えに来るのか見たかったんだろう」
くすくすと笑うダンデさんがとても可愛く見えてしまった
キバナさんがダンデさんの相談に相談されてた…
思い返すと2回目のジムの時からやけに馴れ馴れしいと思っていたら私の情報を聞き出すためだったのかと納得がいった
