
第2章 キバナさん

勝利したのはチャンピオンダンデ!!!
夢主選手もいい戦いを見せてくれました
4年間の楽しいバトルをありがとう!!!
スタジアムにアナウンスと歓声が響く
「あーあ今年も負けたな…」
オレ様はそう呟いてその場を後にする
控え室に顔を出すとダンデがいた
「よっ!」
「キバナじゃないか!」
「さすがオレ様のライバルだぜ」
「そうでも無いさ」
「なんだよ煽りか?」
「まさか 君への尊敬さ」
「そういう事にしといてやるぜ ところでこの後どうすんだよ?あいつこれで最後にするってさっきインタビューで言ってたぜ?」
「あぁだからご飯に誘おうと思っているのだがなんと言って誘えばいいか悩んでて…」
腕を組み困った顔をしてこちらを向いてくる
「オレ様になにか意見を求める時はいつも遠回しだよな」
「バレてしまったか?w」
「ならあれでいいんじゃないか?」
「あれ?」
「おう、あれ」
「あれとはなんだ?」
「これで最後だからーとか急に友達が来れなくなったーとか」
「なるほど ありがとうキバナ」
「いいぜ! 友人の恋路を応援したいだけだから気にすんな」
そう言って控え室を出ていく
廊下を歩いて行くと前から女の子が走ってきた
避けようと思った瞬間相手も同じ方向に避けてぶつかってしまった
ぶつかった相手は吹っ飛んでしまう
「大丈夫か!!?」
声をかけるとすぐに立ち上がってその子は言う
「すみません!!!!友達が控え室にいるから会いに行こうと思ったんですけど第1控え室じゃなくて第2控え室だったみたいでそれで第2控え室探してるんですけど見当たらなくて…」
「で走って探してたと?」
「そうなんです…」
「なるほどな ひとつ言ってもいいか?」
「はい…」
「地図見たか?」
「いえ!!」
「なら地図見ろよw」
「確かに…」
こいつはなんというか愛らしいバカと言うやつなのだろうか
久しぶりに腹抱えて笑った
「まあ しゃーないから俺が連れて行ってやるよ」
「ほんとですか!!!?」
「おう 」
「ありがとうございます!!!」
「いいぜ!」
控え室の前まで連れていく
「ありがとうございます!この恩はどこかで返します!!」
「どこかってどこだよw」
「確かに!!!ならお礼をちゃんとしたいので連絡先交換しませんか!!」
「連絡先か…」
ジムリーダーとして一般女性と連絡先交換はいかなものかと悩んでいると女の子が言う
