第1章 初詣
「実は………」
「へぇー、初詣ねぇ。冨岡と……」
白藤の話を聞いて、ニヤと笑う宇髄である。
「良いわね。二人」
「そ、そうですか///」
気恥ずかしげに頬を染める白藤を見つめる雛鶴の視線はとても穏やかだった。
「仕立て直し、私も協力します」
「雛鶴?」
「だから、絶対間に合わせましょうね!あと、白藤さんの晴れ着も用意するわね」
「え!?」
「大丈夫よ、私たちに任せなさい。須磨、まきを。あなた達も協力お願いね」
雛鶴が声をかければ、須磨とまきをが遅れて顔を出す。
でも、しっかり会話は聞いていたのだろう。
すぐに協力するよと返事を貰えて白藤もホッと胸を撫で下ろした。