第2章 恋人に立候補したらダメですか?
三日月宗近。
天下五剣と名高いありがたーい刀、いや宝刀?
とっても格式高い人なんだけど、普段はゆるゆるなおじいちゃんで。
「では主、行ってくるぞ」
「おじいちゃん、山姥切の言う事聞くんだよ。はい、お守り」
「三日月も随分な言われようだな」
「鶴さんも人の事言えないから、単独行動は控えて、ね?はい、お守り」
「ああ。これがある限り、しっかり戻る」
鶴丸がお守りを握りしめる。
「隊長はお前だからな、国広。布なんかその内私が引っぺがしてやるから、自信もって前を見ろ」
「……お前は……本当に口が悪いな」
「「ヤクザの孫娘だからな!」」
「外野は静かにしろ!」
「はーい……」
うちの本丸の主は怒ると怖い人です。
あ、これは失敬。
この本丸のこんのすけです、以後お見知りおきを。