第1章 初詣
「晴れ着……///」
色紋付の晴れ着を纏った冨岡を想像しただけで、頬が染まってしまう。
絶対に似合うに決まっているのだから。
「……白藤?」
急に沈黙した白藤に冨岡が声をかける。
「……っ!!な、何でもありません!……晴れ着はこちらで、何とかします」
「何かツテでもあるのか?」
「えぇ、まぁ……」
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「ということで、男性物の晴れ着を探しているのですが……」
「初詣まであと五日ですか……それは仕立て屋さんもお手上げですねぇ」
「しのぶ様……どこかに色男で羽織を何着も持っていそうな方はいませんか……?」
「……まぁ、強いて言うならば……宇髄さんか煉獄さん辺りでしょうか……」
色男、着物。
確かに、あの二人なら持っていそうな気はする。