第3章 悩みに悩んで結局ベタなものになっちゃう。
土方さんが急に固まるから、どうしたものかと身体を離そうとすると、
ぐるっと世界が反転した。
一瞬の内に、土方さんに組み敷かれていた。
なんという典型的パターン。
「え、あの、土方さん?」
「アキ、前言撤回だ。やっぱりお前からのプレゼントがほしい。」
「え、あ、すいません…絶対何か渡します!
もう少し待ってもらっていいですか?」
絶対考えよう。
私の少ない脳みそを使って全力で。
私だってプレゼントは渡したいんだ。
「いや、今ほしい。」
「へ?あの、私何も買ってな…」
私の言葉は遮られた。
何でかってそりゃあ、あれよ。
土方さんにキスされているわけで。
「ふっ…ん…ひ、じかたさ…」
突然の深いキスから解放され、私は全力で酸素を求めた。