第3章 悩みに悩んで結局ベタなものになっちゃう。
「お前が悪ぃ。」
土方さんの唇は首筋を這うように下りながらそう言った。
「飲みすぎでだるいだろうから、襲う気はなかったんだぜ?
でも、アキ…そんな反応されて我慢できる程、
俺は出来ちゃいねェよ。」
土方さんの手が、私の身体のラインをなぞるように全身を撫でる。
お酒の力とそのこそばゆい感覚とで、頭がボーっとする。
「プレゼントはアキがいい。」
再び私の視界に入ってきた土方さんの顔は、
それはそれは男の顔で。
もう抵抗なんてそんなものする気も起きなかった。
「全部、あげます…」
私から出た精一杯の言葉だった。
「最高のプレゼントだな。」
土方さんは満足そうに、
いや、プレゼントのリボンをほどく子どものように、
輝いた目で私を見つめ、頬を撫でた。
というわけで、
悩みに悩んだプレゼントは、
私。