第3章 きっかけ
國(、か…きっとなんでも1人で頑張りすぎちゃうやつなんだろうな)
國神は朝1人で水やりをしている姿、さっき話した時の表情、寒さで悴み赤くなった手、のいろんなことを思い出しながら、校庭に向かった。
校庭に着くと
来「あー!錬くん、遅かったー!忘れ物取りに行くって言って、ぜーんぜん戻ってこないんだもん!心配しちゃったよー」
来実は國神の両手を取りながら上目遣いで言った。
國「あーちょっとな」
國神はまた手を解くとすぐに練習に戻った。
来(どうして?どうして錬くんは全然私になびかないの?)
来実は不満に思うのだった。
一方國神はと言うと、まだ明かりがつくのクラスの窓を見あげていたのだった。