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ヒーローは実在した【ブルーロック】

第4章 気になる


國神は1番に練習メニューを終えた。

来「さすが錬くん!また1番だね!」

國「あぁ」

来「ねぇ錬くん、今日みんなも早めに終わると思うから一緒に帰らない?くぅ、傘わすれちゃってぇ…」

来実は顔の前で人差し指と人差し指をツンツンしながら甘え声で言った。

國「あー、わりぃ、俺今日用事あるから帰るわ」

國神はそう言うとそそくさと帰る準備をし、のいる教室へと向かった。

来(ねぇ、錬くん、そっちは出口じゃないよ?教室の方だよ?用事ってなに?どこに行くの?なんでくぅのこと見てくれないの?)

来実は最初振り向かない國神を振り向かせたいと思っていただけだったが、だんだんと本気になり始めていた。








國神はの教室を見た。
案の定、はそこにいて、何やら机に向かっているようだった。

國「よう」

「ん?國神くん。部活は?」

國「終わった。今日雨だからメニュー終わったやつから帰れるんだ」

そう言いながら教室に入ってきた。
は課題をやっているようだった。

「そうなんだ。こんなに早く終われるなんて、さすがだね」

國「どーも。今日日直だったのか?」

「??ううん。どうして?」

國「どうしてって…掃除してなかったか?」

「あー、してたよ」

國「なのに日直じゃなかったのか?」

「うん」

國「じゃあなんでお前が…」

「2人とも用事があったみたいで、頼まれたから」

國神は嫌な予感がしたので聞いてみた。

國「今日たまたま頼まれたのか?」

「うーん…」

國「まさか毎日頼まれて、それ引き受けてんのか?」

「私が好きで引き受けてるだけだよ」

國神は勢いよくの前の席に座った。
決して断らず、人のせいにしないにみんなが仕事を押し付けていることに苛立ったのだ。

國「天羽、嫌なことは嫌って言っていいんだぞ。全部全部天羽が請け負う必要はねぇ。お前にだって大事にしたい自分の時間があるだろ?もし断れないなら俺が言ってやるよ」

國神は思わずの手を握って強く言った。
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