第4章 気になる
「ありがとう」
國「ん?何がだ?」
「ウサギにご飯あげるって言ってくれて。嬉しかった」
が國神にはっきりと笑顔を向けた瞬間だった。
國「っ…別に、大したことじゃねーよ」
「それでも嬉しかった。ありがとう」
國「あのさ、せっかく教えてくれたのになんだけど、しばらくはお前と一緒に行ってもいいか…?」
はキョトンとした顔で國神の方を見た。
國「いや、なんていうか、その、ウサギもまだ俺にビビってるみたいだし、お前がいた方が懐かれるのも早ぇかなって…思って…これじゃお前の負担全然減ってねぇけど…」
國神は早口で言った。
「うん、いいよ。私も國神くんと行くの楽しかったから」
國「え?」
「だからまた一緒に行こう」
國「フッ。おう」
こうして昼休みに餌やりに行くことが2人の日課となった。