第2章 離婚か風俗か
わたしが沈黙すると、夫も、それ以上は話しかけてこないで、何か、物思いに耽る感じだった。
わたしはスマートフォンで、風俗の募集サイトを検索した。
夫は、その画面を対面から眺めていた。
いろいろな店がある・・・。
「それは、キャバクラ」
「それは、抜きキャバ」
「それは、セクシーキャバクラ」
「それは、本番」
と、説明する夫。
募集ではなく、一度、どんなサイトでどんな運営をしているのか、男性向けの客引きサイトを閲覧した。
キャバクラのホームページ。綺麗な女の子や、可愛い女の子が名前入りで掲載されていた。店の雰囲気もわかるけど、華やかな雰囲気で、わたしは、こんなところは明らか場違い。
セクシーキャバクラのホームページ。これも綺麗な女の子がランジェリー姿で掲載されていたり、チャイナドレスやセーラー服などのコスチューム姿で掲載されていたり、いろいろ。こんなの庭うはずがない・・・。
抜きキャバと言われる店のホームページも見た。顔を隠している女の子もいるけど、スタイル抜群。顔を出している女の子も美人が多い。
そして、本番というのは、限られているみたいで、ホームページを見ても、場所が限定的・・・。
行けなくはないけど、仕事が終わってからというわけにはいかない感じ。ただ、結構、年齢層も高い感じで、美人でなくてもできるという感じはあったけど、セックスをするということは、セックスが上手くないといけないだろうけど・・・。
夫は、
「向いていると思うよ。野々花のマンコは名器だから」
と、笑う。名器?単に、夫が早漏なだけなのに・・・。
「遠いよ」
わたしは、婉曲に断った。知らない男とセックスなんて絶対無理。