【ヒロアカ】change the truth【R18】
第2章 目を開けるとそこは
根津校長はまた少し考える素振りを見せた後、私に向き直り穏やかに言った。
「これからのことを考えても、一旦君の個性について調べてもらった方がいいね。記憶がないということなら、どんな個性を持っているかも分からないだろうし、何かトラブルがあってからでは遅いからさ」
「え、個性を調べるんですか?」
驚いた私に、校長はうんうんと頷いてみせた。
「そうだ。個性の検査設備が整っている病院があるから、まずそこで君のことを詳しく調べてもらおう。その結果を見て、これからどうするか考えようじゃないか」
横で聞いていた相澤先生は、少し眉間にしわを寄せながら校長に尋ねた。
「今日の俺の授業はどうしますか?」
「それは心配いらないよ。ほかの先生に代わってもらうから、君は彼女を病院に連れて行ってきてくれ」