第26章 回答
「え、なんですか?」
おらふくんを始め、みんな僕の目の前に集まってきた。僕はみんなが集まったのを見、話し始めた。
「僕はずっと、共通点を探す謎解きだと思っていたんだ。だけどちょっと違ったんだ」と言い、僕はゲートの上にある模様を指した。「あそこに黄色いマークがあるでしょ? みんなはアレがなんのマークか分かる?」
「マークって、ただの黄色い丸に見えますけど……」
とおらふくんは言った。みんなもハテナ状態だったので、僕はさらにこう付け足した。
「黄色い丸いものって、大体何を指すんだと思う?」
「黄色い丸いもの……?」
とぼんさんは僕からゲートの模様へ視線を移す。すると、MENがこんなことを言い出した。
「もしかして、目玉焼きっすか?」
「いやいや、違うから!」
と僕は半笑いでツッコミを入れたが、MENも笑っていたので薄々気づいているのかもしれない。
「んー、黄色くて丸い……全然思いつかない」
おらふくんはそう言って黄色いマークを睨みつけている。そろそろ答えを言おうか。
「黄色いマークは、満月を表していたんだよ。このゲートの前にいるオオカミを見て思い出したんだ」僕は話し続けた。「満月には、一ヶ月ごとに名前がついているんだ。前に視聴者さんたちと覚えたのに、すっかり忘れていたよ」
「えっと……?」
おらふくんはそれでもポカンとした顔をしていた。そこにぼんさんが割り込んだ。
「満月の名前が分かったところで、何が謎になってるのよ?」
「僕も、そこは分からなかったんですけど」僕はおんりーの方を見た。「さっきおんりーが、星座の話をしていたから、思いついたんだ。多分このゲートには、不正解のゲートがある」
「不正解のゲート?」
みんなは一斉になって僕に注目した。僕は、不正解のゲートを指した。