第17章 再び
「みんなから聞いた話から考えると……最後はぼんさんの世界ってことですか?」
とおんりーが僕の方を見た。僕は頷いた。
「多分そうだと思う」
「ぼんさんのことやから、色んな卑怯があるんやないですか?」
おらふくんはそう言って僕を見たが、今までのことを考えると、その斜め予想に遭遇していたので、それだけじゃない気がした。
「MENからどんどん難しくなっているんだよね。そう思うと、ぼんさんはもっと……」
僕は言葉を切る。ここで考えるだけじゃラチが明かないからだ。
「ま、ぼんさんだからなんとかなるっすよ」
とさっきからプラス思考のMENから笑顔が消えることがない。僕、一人だとちょっと不安だったかもと思うと、みんながいてくれて良かったなと思う。
「じゃあ行こう」
僕の声を合図に、みんなはゲート前に集合した。ゲームでもリアルでも、僕たちは変わらないしドズル社なんだなって思う。ぼんさんがいれば、いつものメンバーになる。
さぁ、探しに行こう。ぼんさんを。
僕たちは、ぼんさんゲートを潜った。