第2章 はろー、ニューワールド。
たまにくる北さんの可愛いところが見れるだけで、私はもう幸せ爆発なのです!
『信ちゃんとも、バレーボールやりたい。やから、たまにとかえと…暇な時とか…あればいつもみたいにやりたい、お外で。…ダメ?』
プライベートなら原作なんてものは関係ないと信じてる、え、合ってるよね!?
推しと一緒に推し活出来るなんてことはきっとないからね!
頭を色々巡らせてると、目を大きくぱちくりとした信ちゃんとまた目が合った。
「おん、ええよ。でも、あまり遅い時間やと危ないから気をつけてやろうな。」
少しはにかむ北さんに、もう何ブレイクさせられたんだろうかと思うくらい心にきた。
もうHPはないよ!?あぁ、尊すぎる。
『うん、ありがと。』
北さんち、最高過ぎませんかね?
そうして、中学ではたまに作った物をこっそり持ってきて信ちゃんにプレゼントしたり、新しく友達を作ったりと私なりの青春生活を満喫していた。
私が気兼ねなく話せることができるのが、初めてのお友達のみっちゃんである。
なぜ初めてなのかと聞かれるととても悲しいのだが、心は大人であるが故に子ども相手の関わりが分からず無言であることが多く、本ばかり読んでいたのもあり嫌煙されていたのかもしれない。
話せないことはないんだけど、何を話せばいいのか分かんないと言いますか…
それはさておき、ここで出来たお友達ことみっちゃんは、大人びたとこがあるせいかとても居心地がいい。
「あ、!こっち、こっち!」
『分かった、今行くー。』
今日は兄は部活、そして私も部活が休みなのもあり遊ぶ約束をしていた。
今日はショッピングに行くということで、おしゃれなみっちゃんの隣を歩きながら大型ショッピングモールへ到着。
しばらく買い物をして終わり、そろそろご飯だねーなんて言いながら、フードコートへ向かうと途中で喧嘩をしながら向かいを歩いていた双子を見かけた。
え!?もしや、野狐時代の宮兄弟か!
まじで同じ顔やーん。
みっちゃんにはお話ししてないのに「おんなじ顔が喧嘩しとるw」と言っていた。
以心伝心していたのかもしれない。