第3章 もう三年生になったよ〜あっという間の時間。
こんな、キラキラしたお二人と一緒にご飯って…
控えめに言って最高すぎんか!?
いや、本当は一緒に食べる予定なんて無かったんだけど、信ちゃんもアラン君もせっかくやし!と言うもんだからお言葉に甘えることにした。
同じ空気を吸っているだけで幸せなのに、まさかの一緒にご飯なんて!
いつかバチが当たる!?なんて心に思いながら食事をすることにした。
私も信ちゃんもいつもは姉や弟、おばあちゃんもいるんだけどそんなに皆喋る人がいないせいかいつもは静かなご飯時間だが、今日だけはアラン君もいるおかげで3人でも賑やかなご飯タイムを過ごすことが出来た。
一家に一人、尾白アラン!って言ってみたい…。
「ほんま、ちゃんはご飯作るの上手やな!一人で作っとんのやろ!信介が羨ましいわ〜!」
アラン節が炸裂しているようで、常に周りにお花が飛んでそう。
そして、信ちゃんも満更では無い顔をしている。
『あ、ありがとうございます。お、じろさん。』
お礼を言うと、ポカン…とした顔をするアラン君。
え?なんか私粗相したか?なんて頭を抱えるが違ったようだ。
「信介と似てる顔から、尾白さんなんて言われんのむずがゆいわ〜。せっかくの縁やし、名前で呼んでくれ!」
⭐︎NA⭐︎MA⭐︎E⭐︎
え?え?つまり、アラン君って呼んでいいってこと!?
頭の中で小躍りしている私の分身が感極まってるのがわかる。
『あ、らん君。』
出た言葉はあまりにもちっちゃかったが、本人には聞こえていたようでニコニコしていた。
喜ぶアラン君が可愛いなぁ…と私が思ってる妄想のアラン君とのギャップがヤバすぎる。
「良かったな、アラン。も喜んどる。いつもより顔にでとるよ。」
信ちゃんの思わぬ発言にギギギ…と音をたてながら振り向いた。
まじか、いつも顔に出ないようにしてるのに!?
「え!まじでか!まじで分からん!信介だけわかる兄妹の力っちゅうやつかいな!」
すごいやん!なんて喜ばれているのだが?
不思議である。信ちゃんは私のこともしっかり見てるんだなって感じた今日の夜であった。