第38章 緋色の実情
その後のやり取りの末、結局、今夜はこのまま工藤邸に泊まることになった椛。
そして先ほどの宣言通り、お言葉に甘えて赤井が戻ってくるまで、部屋で休ませてもらうことにした。
優作とコナンに連れられて、部屋を出てゲストルームに案内される。
優作「ここは来客用の部屋なので、どうぞ好きに使って頂いて構いませんよ。
シャワールームも付いてますから。
もし浴びたかったら、自由に使ってください。
赤井君が戻ってきたら、呼びに来ます。」
来客用と言われたゲストルームに足を踏み入れると、綺麗に整えられた室内の様子に流石に少し驚く。
しっかりとベットメイクされたダブルサイズのベットが一つ置かれて…
しかも水回り付き…
椛(ふぁ…
家の中に、こんな立派なゲストルームがあるなんて…
恐るべき、世界に名を轟かす推理小説家の財力…)
椛は一通りぐるっと部屋を見渡す。
そんな彼女の様子を見た優作は、満足そうに微笑んでいた。
椛「…なんか、やはり逆に申し訳ないです…」
優作「はははっ!
そこは気を使わなくて良いですよ♪
来てもらったのは、こちらの都合だったのだから。
それに中々最近は出番がない部屋だからね。
誰かに使ってもらった方が、部屋も喜ぶ♪」
椛「そうですか…
ではお言葉に甘えて…
少し休ませてもらいます。」
優作「えぇ。
ではごゆっくりどうぞ♪」