第38章 緋色の実情
優作「…事情があるのはお互い様だからな。
無理に追求しても、出てこない物は出てこない。」
コナン「…」
優作「まぁ…
色々な要因を思い浮かべて、消去法での推理の中の推理に過ぎんが…
私は、警察関連の関係者というより…
公安関連の一般協力者か何かだと思ってるよ。
警察関係者が警察庁の公安…
潜入捜査官に協力しているのは、組織的にあまりにも不自然な気がするのだが…
どうかな?
当たってるかな?」
優作と椛の視線が重なる。
そんな2人の様子を、少し低い位置からコナンは見守っていた。
椛「…私から言えないんです。
すみません。」
結局、彼女からの回答は得られず。
その様子に少し不満そうなコナンと、ちょっとホッとした様子を見せた優作。
優作「どうやら、私が思っていた以上に、椛さんが抱えてる物は大きそうだ。
何…
もし何か私達で力になれることがあれば、その時はどうぞ頼ってください。
きっと力になりますよ。」
思いもよらない提案に、優作の瞳をジッと見つめる。
椛(あぁ、優作さんはもう、私の立場はそれでほぼほぼ確定だと、確信しているんだな…
やっぱり新一君より、誤魔化しは聞かないか…)
椛「ありがとうございます…
もし何かあれば、その時はお言葉に甘えて、相談させてください。」
優作「もちろんだとも。」