第37章 緋色の思惑
椛「秀一は?
今どこで何をしているんですか?」
優作「細かい話は出来ないが…
仕込みをしているとだけ伝えよう。」
椛(全部は教えてくれないのか…
まぁ、先日の様子を見てる限り、それはそうか…)
椛「私はそしたら、何をしていれば良いのですか?
見届けるって事は、ここでずっと監視カメラの様子を、見ていれば良いんですかね?」
優作「察しが良くて助かるよ。
その通りだ。
事が終わるまでは、この部屋から出ないで欲しい。
それまで、この部屋で何をしていても構わないので。
赤井君からは、仕事の事務作業が残っていると聞いている。
もちろん、それまで仕事をしていてもらっても構わないよ。」
そう言って彼女の膝上に視線を向ける。
そこには彼女が持ってきていたカバンと、もう一つ…
パソコンが入っているのであろうパソコンケースが、膝上に乗っていた。
椛(何だかな〜…)
椛「正直、物凄く気が乗らないけど…
一先ず分かりました。」
優作「ふふっ。
よろしく頼む。
お手洗い等は2階のを使って下さい。
部屋を出てすぐ向かいの扉です。」
そうして一頻り話が終わると、新一と2人で部屋を出て行ってしまった。