第37章 緋色の思惑
椛(自分の仕事が大変な時に、そんなにこっちに気を使わなくても良いのに…
けど、彼らしいと言えば彼らしいな…)
そんな降谷からのメールの文面に、思わず苦笑する。
彼のことを思い浮かべると、会いたい気持ちがやはり募るが…
グッと堪えてメールの返信を終わらせると、結局ベットから起き上がり、朝の支度に取り掛かり始めるのであった。
予定していた午前中の仕事を終わらせて、一息つく。
時計を確認すると、13時にもうすぐなる所だった。
腕を伸ばして凝り固まった体を伸ばすと、キッチンに向かい、朝仕込んでいたお昼ご飯用のおかずを冷蔵庫から出して、テーブルに置いて行く。
そしてその片手間で、スマホのコールをかけた。
プルルルルルルルル♪
沖矢「はい。」
椛「昴さん、お疲れ様です。
椛です。」
沖矢「椛さん、お疲れ様です。」
椛「打ち合わせ関連終わりました。
遅くなりましたが、これからお昼ご飯を食べようと今準備している所です。
朝からまだ何も食べてないので、お昼食べてから向かおうと思いますが、大丈夫ですか?
14時過ぎには着くと思いますが…」
沖矢「分かりました。
もちろん大丈夫ですよ。
自分はもうその時間だと出てしまっていると思うので、説明は他の方にお願いしておきますので、着いたら話を聞いてください。」
椛(えっ?)