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ゼロの協力者 【名探偵コナン】

第36章 友情と責務




椛「…彼の隣に立っても、恥ずかしくない様に居たいと思ってしまって…」

そしてどうやらやはり、まだ先日の『釣り合ってない』発言が椛の中で尾を引いているのか…

黒田はそんな彼女の様子を見て、少し眉間に皺を寄せる。 


黒田「何を言ってるかよく分からないな。
何がどう恥ずかしいんだ?」

椛「彼は優秀だし…
それはもちろん、最初から分かりきってた事ですけど…
側にいると、私って凄い『普通』だなって…
少しでも、彼に釣り合う女になりたいって思い…

あとは今、物理的に本当に手持ち無沙汰です。」


少し自信なさげに話をする彼女の様子を見て、やっと話の本質を理解する。

黒田「椛さんの思う『普通』は随分と…
『異常』だな…」

椛「えっ?」


訳がわからないと言う表情を浮かべている彼女を見て、少し呆れ心が顔を出す。


黒田(この人、素で本当にそう思っているのか…

参ったな…)


なんと言えば納得するのか、一度今までの現状を踏まえて言葉を選ぶ様に発する。


黒田「アイツは警察官で、仕事としてずっと最前線に身を置いてる。
確かにその中でもずば抜けて優秀だが…

そして椛さんは、そもそも一般人だ。
だが、協力者として十分優秀だし、これ以上ない程、今まで期待に応えてもらってるよ。
こちらとしては想像以上に棚ぼた状態だった。」

椛「けど…」

黒田の話に割って入ろうとしたが、それを黒田はハンドルを持っていない手で制する。


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