第36章 友情と責務
ジョディが約束していたコナンと合流し、高木刑事からの電話を受けていたその頃…
ジョディに家まで送ってもらい、自宅に帰ってきた椛は荷物を置いてパソコンを開く。
椛(あぁ〜…
今日の黒田さんへの報告書、なんて書こうかな…
ジョディの事、書きづらいんだよな…
ただの友人とはいえ、FBIの人間だからな〜…
まだ1日が終わるまで時間は早いけど、今日はもうこの後、外に出る予定もないし…
さっさと仕上げて送ってしまいたい…)
今日の報告日報を仕上げるために、パソコンと向き合うが、少し気が重い。
ダラダラと作っていると時間が無駄なので、気合を入れて打ち込もうとした時…
デスクに置いてあるスマホが鳴る。
画面を確認してすぐに電話を取った。
椛「はい。」
黒田「私だ。今話して大丈夫か?」
椛「はい、大丈夫です。1人です。
何かありましたか?」
黒田「急ぎ、直接会って話したい事がある。
今どこにいる?」
椛「今、自宅ですが…」
黒田「そしたら、近くのショッピングモールまで行くので、その駐車場で落ち合おう。
15分後ぐらいには着く。」
椛「分かりました、では後ほど。」
黒田「あぁ、よろしく頼む。」
ガチャリ
最低限のやり取りだけして、電話は切れる。
パソコンの電源を落として荷物をまとめると、すぐに家を出る。
指定されたショッピングモールは歩いて10分もかからないが、あの感じだと…
15分もかからず先に黒田が到着するかもしれない。