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ゼロの協力者 【名探偵コナン】

第36章 友情と責務



どうやら全く納得していない様だが、まぁ、現状これ以上言いようがない。

このままだと、せっかくのアフタヌーンも楽しく味わえなさそうな雰囲気が続きそうな予感がした為、椛は話を世間話に変える。
 

話に花は咲くが、ジョディの方は何か引っかかるものが解けなかったのか、話は合わせていても、顔に出やすいジョディは上の空に見えた。
 
 
 

食事が終わるとラウンジを出て、ホテルの駐車場に向かう。

椛「いいの?本当に?
送ってもらっちゃって…」

ジョディ「えぇ、もちろんよ。
それぐらいの時間はあるわ。
私の方こそ、今日はゆっくりできなくてごめんなさいね。」

椛「ううん、ジョディが仕事で日本に来てる事は分かってることだし。」

車に乗り込むと、椛の自宅に向かう為、車を走らせる。

椛「今日はこの後、仕事なの?」

ジョディ「うーん…
仕事といえば仕事の様な気もするし、そうじゃない様な感じもあると言うか…」

なんとなく煮え切らない返事に、首を傾げる。

椛「そっか、まぁ、色々あるよね日々。」

ジョディ「…ちょっと呼び出しをくらってね。
人に会いに行くのよ。」

椛「そう…
そんな忙しい中、今日はありがとね。」

ジョディ「忙しいのは椛の方でしょう。
お礼を言うのは私の方だわ。
今日会えてよかった…
元気そうな顔を見れたしね。」

椛「私も会えて嬉しかったわ。」

なんとなく、本当に何となくだが、やはりいつもの様な全力の明るさがないジョディの様子に、見えない距離感を感じる。
 
 
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