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ゼロの協力者 【名探偵コナン】

第35章 闇の男爵夫妻



少し自傷気味に微笑んだ彼の表情に、椛も少し冷静になってくる。

これがお互い10代だったら、性欲の方に真っ先に負けていただろうが…
2人とも分別のついたいい大人だ。

椛「ふふふっ♪
そしたら予定通り、やっぱり夕飯が先かな…」

名残惜しそうに、彼の腰に回していた手を解くと、降谷も抱きしめていた腕を緩めた。
 

そして言葉の通り、心を落ち着かせると、夕飯をお皿にもって、2人でダイニングテーブルにつく。
 

今日の夕飯は鰯の梅煮と、梅酢で作ったドレッシングがかかったサラダ。
先程カットしたぬか漬けと、自家製のつくだ煮。
そして旬の蛤のお味噌汁に、炊き立てのご飯。
やはり、家での食事は和食に限る。


降谷「今日もとても美味しそうだ♪」

椛「ふふふ♪
それは良かった。
では、冷めないうちに頂きましょうか。」

降谷・椛「「いただきます。」」


2人でダイニングテーブルに横並びで座る。

一緒に梅仕事をして、そしてこうして一緒に食事が出来る時間が、とても貴重な時間に思えた。


降谷「はぁ…
美味い…
落ち着く…」

最初にお味噌汁に口をつけた彼が、独り言のように言葉を漏らす。

椛「ふふっ。
やっぱり食事は炊き立てのご飯と、お味噌汁に限るよね♪」

隣に座る彼の様子を微笑ましく目を向けながら、食事に手をつける。

降谷「蛤の出汁が凄いな。
あと、やはり味噌が良いよな。
外で食べる味噌汁と、全然味わいのコクが違う…」

椛「お味噌作りは和食の基本だからね♪
お味噌大事大事。」


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