第35章 闇の男爵夫妻
降谷「椛は本当に良い女だ…
いつも眩しく見えて…
俺には勿体無いぐらいだよ…」
椛「えぇぇっ!?
眩しい?そんな事ないよ!!
むしろ逆だと思ってるよ私は…」
彼からのまさかの言葉に、思わずすぐに言い返す。
降谷は降谷で、そんな事を言われるとは思って居なかったのか、彼女の言葉を聞いてキョトンとした表情を浮かべて居た。
降谷「えっ?
そんな事無くないだろ?
何が逆なんだよ…」
椛「いやいや、自分で言うのもアレだけど、私は悪い女では無いと思うけど、普通というか…
零が素敵すぎて、釣り合ってないんじゃ無いかなと…
思う時が定期的にあるよ…」
降谷「えっ?
なんだよそれ、それこそ逆だろ?」
椛「えっ?
何が逆なの?
逆じゃ無いよ!」
定期的に勃発する、平行線の会話が始まった気がした2人。
降谷「…椛は良い女だよ?」
念を押すように再度、思っている事を正直に伝えるが…
椛「いや、全否定はしないけど…
零がカッコ良すぎて…
もう尊すぎて…
全然私じゃ足りて無いと思ってるよ…」
降谷「なんだよ、足りてないって…
そんな事言ったら、それこそ君はカッコ良いも可愛いも両方併せ持ってるじゃないか…
尊いのは椛の方だろ?」
カッコ良いと言われたところは全く否定しないところが、降谷らしいと言えば降谷らしいが…
今のでは納得できないのか、椛は再び言い返す。