第6章 ミッドタウン杯戸
安室「…今日、お約束してた庭園探索が行けなかったので、
『代わりの場所に一緒に行って頂けないかな?』
と確認したかったんです。」
椛「えっ?」
思いもよらない発言に思わず変な声が出る。
安室「桜はもう散ってしまうでしょうが、もし良ければ他の場所を、2人で見に行きませんか??」
椛「それは構わないですけど…」
安室「良かった…
断られるかと思ってましたw」
そう言って笑って安心する様子の、運転中の彼の横顔を眺める。
すると視線に気付いたのか、一瞬こちらに目を向けてクシャッとさせて笑った。
椛(そーゆー笑い方もするんだ…
今の顔は流石に反則でしょ…
ドキドキ出来る立場じゃ無いのに…)
たったそんな笑顔を向けられただけで高鳴ってしまった心臓を恨めしく思う。
(爆弾を目の前にした時はドキドキしなかったのにな。)
安室「椛さんはいつなら都合が良いですか??」
その声に「ハッ」と我にかえり、
椛「明日から1週間、日中は仕事の予定が実はカッツカツなんです…
来週でも大丈夫ですか?」
安室「もちろんです♪
そうですよね、お仕事忙しいですよね。」
椛「いえいえ!安室さんほどじゃ無いですよ!」
安室「今はポアロが丸々無くなってるので、そんな事ないですよ。」
椛「そしたら、来週の火曜日はいかがですか?」
安室「来週の火曜日ですね、大丈夫です。
空けときますね♪
場所は〜いくつかピックアップしてみます。もし行きたい所があったら教えてください♪」
椛「分かりました。ありがとうございます。
次は…
もし良ければ安室さんが行ってみたいところに是非行ってみたいですね♪」
安室「分かりました、考えておきます♪」
車内に穏やかな空気が流れる。