第6章 ミッドタウン杯戸
椛「??
どうしたの?コナン君?」
コナンの目線の高さに合わせてかがみ込む。
するとコナンは椛の耳元に顔を寄せ、
コナン「今度僕も椛さんと2人でお出かけしたいな。」コソコソ
椛(あれ?
そーゆー感じ?
うーん、、、
先程の会話の様子を見る限り、正直と言うか全然気が乗らないが…)
椛「みんなとじゃなくて??」コソコソ
コナン「うん、2人で色々お話ししたいな。」コソコソ
声は子供だけど含みがあるセリフを向けられて
椛(やっぱりちょっと面倒だなと思うけど、断ると余計に面倒になる気がするな…)
椛「わかった。
出かける事は良いんだけど、明日から実は1週間結構仕事のスケジュールがカツカツなんだよね…
急ぎの案件かな??」コソコソ
コナン「ううん、落ち着いた時で大丈夫!」
そう言って元の声のトーンに戻る。
椛「じゃあ落ち着いたら連絡入れるね。」
コナン「うん!!椛さん、おやすみなさい〜♪」
椛「おやすみなさい〜。」
そう言ってコナンは毛利探偵事務所の階段を上がっていった。
階段を登って行くコナンを見送ると隣に立つ背の高い彼から、声が降ってくる。
安室「椛さん。」
こうして、2人残されるのは何度目だろう。
そして当たり前のように
安室「送って行きます♪」
と笑顔を向けてくる安室。
今までの少ない経験からだが、彼に断っても無駄だと理解しているので、素直に駐車場に一緒に着いて歩く。