第35章 闇の男爵夫妻
椛「詰め替え用w
直ぐ減る前提なんですかw」
博士「一度に作ってしまった方が、楽じゃと思って!」
椛「まぁ、確かにそうですよねw」
手に持っているものはお互い物騒なものだが、二人の会話はいたって楽しそうだ。
椛「では、最後の箱を開けてみても?」
博士「もちろんじゃとも。
開けてみてくれ。」
最後の箱を空けると、中にはシルバーのディフューザー。
見た目は一見、オシャレなディフューザーに見えるが…
キャップを空けると少しの違和感。
変に触る前に先に博士に声をかける。
椛「これはいったい、どんな用途があるのですか?」
博士「それはレーザーカッターじゃ。」
椛「レーザーカッター…」
博士「よっぽどの厚さじゃなければ、金属もガラスも、もちろん木材もレーザーでカットすることが出来る。」
椛「わぁお!
それはなかなか危険ですね…」
博士「取り扱いはくれぐれも気を付けてくれ、それが一番危険じゃから。」
その言葉に、そっと差し出して博士に手渡す。
椛「どのように使えばいいのですか?」
博士「一度庭に出てみよう。」
2人で玄関から外に出ると、人目のつかない裏庭に移動する。
すると、すでに何度も色々試したのか、庭の一角に不自然にあちこち焦げた跡のような残骸の塊があった。