第35章 闇の男爵夫妻
赤井と椛の言い合いが面白かったのか、側でその様子を見ていた有希子は笑い声を上げる。
有希子「2人は本当に、仲が良いのねw」
有希子の言葉に、椛はすぐ後ろに立っている赤井に視線を向けると、目が合う。
赤井は少し口角を上げて、小さく笑みを浮かべていた。
椛「否定はしませんが…
良いのか悪いのか、地元の悪友みたいな感じになってきてます、最近。」
赤井「今日はいよいよ、悪友呼ばわりか。
何も、悪い事はしていないと思うが。」
椛「いや、そうなんだけどさ。
口調と言うか、会話のやり取りと言うか。
だんだんと最近、秀一、砕けたというより、より一層雑になってない?」
赤井「そういうのは『打ち解けた仲』でしかしないものだろ。
良いじゃないか。」
椛「打ち解けた仲って…
なんか、側から聞いたら語弊が生まれそうだから、その表現はやめて。」
赤井「椛はすぐに下ネタに持って行くな。」
椛「いやいや、なんでよw
お互い良い大人なんだから。
側から勘違いされそうな言葉遣いで、関係性を表現するのやめて。」
有希子「あははははははっ!!
なんなのもぉ!
笑っちゃうw」