第34章 アウトレットパーク暮張
女子高生1「そうですか…」
女子高生2「次はいつのシフトですか?」
梓「暫く、探偵の方のお仕事が忙しいみたいで、ポアロのシフトには入って無いですよ?」
女子高生1「そうですか…」
2人は一度視線を合わせると、表情でお互い思っている事を察したのか、1人が鞄から手紙を取り出す。
女子高生2「そしたら、すみませんが…
これ…
次、安室さんか、椛お姉様がポアロに来たら、渡してもらえないですか?」
梓「えっ?」
(椛お姉様ですと?)
そう言って手紙を差し出す女子高生達。
封筒に書いてある宛先は安室ではなく、椛だった事に酷く驚きを隠せない梓。
女子高生1「あと、先日は迷惑かけてすみません。
お姉さんの事も、酷いこと言ってすみません。」
女子高生2「本当にすみません。」
先日の、ポアロでの一件の事を言っていると分かるが…
前回とはあまりにも違いすぎる態度に、梓は驚きを隠せないでいた。
梓「別に気にして無いけど…」
女子高生1「そうですか…
もう騒いだりはしないので、また来てもいいですか?」
梓「それはもちろん良いけど…」
梓の言葉に、ホッとした様な表情を浮かべる2人。
女子高生2「そしたらこれ、すみませんが預かって頂けませんか?
私達じゃあ渡せる術がないので…」
梓「安室さん宛じゃなくて椛さん宛なのね?
あれからもしかして…
何かあったの?」