第34章 アウトレットパーク暮張
服を2つに分け終わると、ショップバックに詰めて椛は手に持つ。
沢山買い出しをしたため、2つに分けたとしても中々の量だ。
椛「風見さん、今日は買い出し、お供させて頂き、ありがとうございました。
とっても楽しかったです♪」
風見「いえ、こちらこそお陰様で大変助かりました。
今後の買い出しの参考にもなりました。
そしてその後の事も…」
お礼を言うと、軽く頭を下げた風見。
頭を上げると、微笑みながら視線を合わせる彼女の姿があった。
椛「いえ、こちらこそ。
また何かあれば連絡下さい。」
風見「それはこちらのセリフです。
あと、聞いているとは思いますが…
今後もし何かあって、降谷さんが連絡捕まらなかった時は、自分を頼って下さい。
いつ何時だろうと、遠慮は不要です。
これも仕事の一環ですから。」
椛「ふふふっ♪
ありがとうございます。
頼りにしてます。
買い出しも。
またタイミングが合えば、一緒に行きたいです。」
風見「それは…
椛さんが迷惑じゃなければ…
是非にもお願いしたい…
です…」
少し遠慮がちに話をする風見の姿が、公安に対して失礼かもしれないが、なんだか可愛く見えてしまう。
椛「あははっ!
分かりました。
また声をかけて下さい。」
そう言って一度軽くお辞儀をして手を振ると、彼女は自宅が入っている建屋に入って行った。