第34章 アウトレットパーク暮張
その風見の表情を見て、椛も表情が緩む。
椛「そしたら私達、
『降谷君を支える同盟』ですねっ!」
風見「えっ?」
椛「私は警察官じゃないし、組織に属しているわけではないけど…
彼の仕事が、スムーズに進むように尽力する同士!
見てる先は同じです♪」
先程まで、神妙な面持ちをしていた所から、いつものテンションが戻ってくる。
明るくそんな事を言い始める椛の発言に、心のスイッチを切り替える事が苦手な風見は、彼女と中々同じテンポで話は進まないが…
風見「ま、まぁ、確かに、そう言われてみればそうですが…」
椛「これからもよろしくお願いします、風見さん♪」
そう言って、拳を突き出す椛。
そんな椛の様子を、ポカンとした表情で見下ろしている風見。
固まっている風見を不思議に思い、首を傾けると…
椛「風見さん、グータッチだよ!
同盟グータッチ!」
言われてやっと真意が分かったのか…
風見「あっ、そ、そうか!
すすすすみません、気付かず!」
慌てて拳を出すと、そっと拳をコツンと控えめに突き合わせた。
椛「あはははっ!!
ソフトグータッチw
風見さんは優しい人ですねw」
風見「えっ、いや!
そんなこともないと思いますが…
なんかすみません…」
急に褒められて、恥ずかしかったのか…
はたまた、褒められ慣れてい無い影響なのだろうか。