第34章 アウトレットパーク暮張
椛「この方は、安室さんの探偵業の方でお世話になってる飛田さん。」
改めて紹介するように手を風見の方に出すと、風見も2人に向かって軽く会釈をする。
椛「今日は、安室さんが仕事で使う服の買い出しを頼まれて、2人で買いに来てたの。
安室さん、今忙しすぎて自分で用意する時間無いから。」
そう言って風見からショップバックを一つ受け取ると、彼女達に中身が見えるように、軽く開いて見せる。
女子高生1「安室さんの…
着る服?」
椛「えぇ、そうよ?
彼によく似合いそうでしょ♪」
服を見ると、椛は『良い買い物をした感』があるのか、
着ている彼を想像して思わず笑みを浮かべた。
女子高生1「安室さんはじゃあ、今日2人が買い物しに来てる事知ってるの?」
椛「えぇ、それはもちろん。
だって彼が私達に頼んだんだからw」
ショップバックの中には確かに、安室に似合いそうな服が何着も入っていた。
その様子に流石に納得したのか、2人はそれ以上何も言わなかった。
椛「話は戻るけど、貴方達、さっきは協力してくれてありがとう。
百合さんも2人が横にいてくれて、本当心強かったと思っていたと思うよ♪
では私達は先に行きますね。
2人も気をつけて帰ってね。
では♪」
最後、椛は2人に向かって笑顔を向けて挨拶を済ませると、着替えと、使ってしまったタオル類の買い出しに戻るため、ショップエリアに向かって歩き出す。
そして、その後ろをついて行く様に歩き出す風見。