第34章 アウトレットパーク暮張
椛「今日はもう、この予定で最後であとは家に帰るだけだから大丈夫です。」
風見「えっ!?
いやいや!!
何を言ってるんですか!?
貴方が良くても周りがビックリしますよ!!
着替えを買いに、フロアに戻りますよ!!」
椛「ええっ〜…
そんな…
気にしすぎですよ。」
風見「いやいやいや!!
むしろ貴方は気にしなさすぎですっ!!
何でそうゆう所は妙に緩いんだ!
貴方は女性なのですから!
ちゃんと気にして下さい!
それに、そんな格好で貴方を帰したら…
自分がドヤされます!」
『ドヤされる』と聞いて、その風見が言うドヤすであろう彼の上司の顔が椛の脳裏に浮かぶ。
椛(確かに…
私のせいで、風見さんが零に怒られるのは本望じゃない。)
椛「はぁ〜いっ。
分かりました。
じゃあお言葉に甘えて。
お願いします。」
女子高生1「ちょ、ちょっと待ってよ!」
歩き出そうとした2人に、このまま去られては困ると思ったのか、女子高生に引き留め止められる。
椛「?」
女子高生2「2人はどう言う関係なの?
さっき話の途中だったけど…
流石にそこは私達は納得してない。」
事件の事ですっかり記憶から飛んでいたが、
女子高生の言葉に、
『そう言えばそんな話もしていたな』とふと思い出す。