第6章 ミッドタウン杯戸
安室(あの時の感覚と似てるんだよな。
彼女といると、、、。
まぁ、あいつらみたいにギャーギャー騒いだりするような事は無いから、ちょっと違うのか、、、w)
当時の事を思い浮かべると自然と笑みが浮かぶ。
無邪気に平和な空気を纏うかと思えば、度々見せる真の強そうな深い瞳。
先ほどの事を改めて思うと…
彼女があの時来てなければ、あの爆弾のタイマーは解除出来ていなかっただろう。
安室(俺が誰か他の人と一緒に爆弾を解除したと、松田に言ったら驚くだろうな、、、。)
自身に爆弾解除の知識を与えてくれた、今は亡き大切な仲間の顔が鮮明に蘇る。
安室(アイツらが生きていれば彼女も気が合って仲良くなったかもしれないな、、、
なんとなくそんな気がする。)
そんなあり得ること無い状況を思わず想像してしまう。
安室(あの後は無事、家には帰ったのだろうか、、、。)
あれから何かある事は無いかと思うが、気づくとイヤホンマイクを付け、彼女に電話をかけている自分がいる。
コールを鳴らすが、中々出ない。