第34章 アウトレットパーク暮張
そのまま2人で下に降りる為、エレベーターに乗り込む。
するとエレベーターの中には先客が2人…
女子高生1「あっ!」
女子高生2「…」
椛(あらっ。)
椛「こんにちは♪
こんな所でお会いするなんて、奇遇ね。」
そこには先日、ポアロにいた女子高生2人組。
椛は挨拶をしたが、2人は挨拶を返さずに、ジッと椛と風見を交互に見ていた。
風見「?
椛さんのお知り合いですか?」
椛「ポアロの、安室さんのお客様ですよ。」
風見「あぁ、そうでしたか。」
女子高生1「それよりちょっと!!
これ浮気じゃん!!」
女子高生2「そうよっ!」
風見「えっ?」
突然、初対面の女子高生2人から浮気相手扱いをされて、思わず目を見開く風見。
そんな風見とは対照的に、
『やれやれ』と言った表情を浮かべている椛。
女子高生1「安室さんと言う人がいるにも関わらず…
最低ね…
安室さんに言いつけてやるわ。」
女子高生2「…」
どうやら、2人は椛と風見を見て完全に浮気現場だと判断したらしい。
椛(はぁ…
またちょっと面倒くさいかも…)ジト目
風見「えっ!?
いや、自分はそんな…」
「キャーーー!!」
風見が言いかけた途中で、扉が閉まりかけた瞬間のエレベーターの外から、女性の叫び声が聞こえた。
『何だ!?』と思い、慌ててエレベーターの『開くボタン』を押す椛。