第34章 アウトレットパーク暮張
風見「いえ、今まであまり着た事がない色ですが…
何だか凄く…
良い気がします…」
椛「あははっ!
では、こちらは風見さんに♪」
そう言って、風見が持ってくれている買い物カゴの中に、降谷の分と合わせて、選んだ服を全て入れる。
椛「次はインナーね♪」
先程、風見が指差していたラックへ、足取り軽く移動していく椛。
完全に降谷の買い物のつもりで来ていた為、まさか自分の分も合わせて選んでくれるとは思ってもみなかった風見は、なんだか不意を突かれた様な気持ちでいた。
風見(服に特別こだわりも無いし、むしろ選ぶのは特段得意では無いので助かるが…)
椛「インナーはこれとこれとこれと…
これかな♪
どうかな風見さん?」
先程選んだウェアと色味やバランスを合わせながら、テキパキテキパキと選んでいく。
風見「…えぇ、とても良いと思います。」
椛「あははっ!
嫌だったら、ちゃんと嫌と言ってくださいよ?」
風見「あっ、いえ…
本当に良いと思います。」
椛「そうですか?
なら良かった♪
次は?
ウェアと合わせて靴下とかも必要なのかな?」
風見「えっ、あぁ…そうですね。
合わせて購入しましょう。」
椛「はぁ〜いっ♪」
そして、どんどんと店の奥へ入っていく椛を、後ろから追う形になる風見。