第34章 アウトレットパーク暮張
彼女が選んだのは、ネイビーに水色のアクセントカラーが入っているウェアと、ミントグリーンにチャコールグレーのラインが入っているウェアだ。
風見「なるほど…
自分じゃ中々選ばないチョイスですが…
確かに降谷さんによく似合いそうだ…
良さそうですね。」
椛「今までは、どんな物を選んでたんですか?」
風見「トレーニングウェアは黒が多かったですね。
と言うか、黒以外自分は選んだ事なかったかもしれません。
任務中に、必要をかられる物でも無いですし。」
椛「まぁ、確かに。
実用的なのは黒ですよね。
ウェアだし。
では今回も、もう少し色味の抑えた物にしますか?」
風見「いえ、降谷さんから
『彼女の選ぶ物で良い』と言われているので。
そちらにしましょう。
後、それに合うインナーも5枚ほど今回購入するので。
次は…
あちらのラックに移動しましょうか?」
椛(零…そんな事、風見さんに言ってたのか…
何だか照れるな。)
少し照れる椛と、そんな彼女の心内はつゆ知らず、次のラックを指差す風見。
椛「ちなみに、風見さんにはこれが良いと思ったのですが。」
彼女は、先程降谷用に選んだ同じブランドの色違いのウェアのハンガーを手に持っていた。
そして、風見の身体に当てるように服を並べる。