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ゼロの協力者 【名探偵コナン】

第33章 ゼロのコーディネート



お互いの勘違いが解けると、車を発進させる。

行き先が気になり、先に声をかけたのは彼女の方。

椛「風見さん?
いつも行くお店とか、決まっているのですか?」

風見「そうですね、少し離れますが、いつもはアウトレットパーク暮張に行きます。
今日もそちらの予定でしたが…
もし何か希望がありましたら変更も可能ですが…」

椛「いえ、いつもそこに行くと言う事は何か理由があるのですよね?
そちらで大丈夫です。」

風見「そうですか。分かりました。」

やはりどうも会話がすぐに止まってしまう。

止まってしまうと言うより、やはり止められているような気がして、再度話しかけようとすると…

椛「風見さん?」
風見「結城さん?」

2人同時に言葉が重なる。



椛「あっ、風見さんからどうぞ?」

風見「いえ、結城さんからどうぞ。」

結局お互い譲り合い、どちらも先を話し始めない。

暫く2人の間に沈黙が流れる。


だが、今回均衡を下破ったのは風見の方。

風見「結城さん、自分に敬称は不要です。」

椛「えっ??」

買い物の話かと思えば、また別の話だった事に少し驚く。

椛「どう言う事ですか?」

風見「自分の事は『風見』とお呼びください。
敬語も不要です。」

椛「ええっ!?
なんですか!?
急に!?」

風見「なんでと言いましても…
むしろ何故『さん付け』をされるのですか?」

椛「えっ?
…どう言う意味でしょうか?」



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