第6章 ミッドタウン杯戸
椛(ランチと展示会行ったのは素直に本当楽しかったな。
どこまでが『安室さん』で、どこまでが本心か分からないけど、、、
そもそも彼にとっては全部「安室さん』だったのかもしれないけど、、、
と言うか、潜入捜査中の彼の立場から考えれば普通そうだよね、、、w)
彼女が考えても答えは出ないが、
『彼も少しでも楽しんでもらえてたならいいな』
と祈り、先ほど見かけた蘭たちに声をかけるため足を進める彼女であった。
一方その頃。
安室は彼女と別れ自身の愛車が止まる駐車場へ向かう。
ミッドタウン杯戸の専用駐車場だが、爆発があったビルとは別棟の地下だった為、難なく運転席に乗り込み出庫する。
先ほど連絡があった風見との合流地点に車を走らせる。
安室(結局、聞きたいことは聞けなかったが、、、
いや、聞いても答えなかっただろうし、答えた所で真実かは所詮判断出来ない。)
今の今までの事を改めて振り返る。
(初めて会った時、ポアロで事件に巻き込まれた時も冷静に被害者の安否を確認してた。
あからさまでは無いにしろ、『安室透』を探っている感もある。
キッドの時も、最初にキッドのメモに気づいたのは彼女だった。
あの洞察力、、、
そして今日、、、
何故俺を追いかけてきた?
何故俺の居場所が分かったんだ?
爆弾を見て何故動じない?
それに今日の彼女はまるで助手に徹するような態度だったが、そもそもあの感じ、、、
ダブルトリックではなく、『普通の爆弾』だったら一人で解体できるような技術を持ち合わせているとも取れる対応だった。
何処で爆弾解体の知識と技術を身につけたんだ、、、)
浮かび上がる疑問はキリがない。