第6章 ミッドタウン杯戸
椛「結城です。」
電話先の男「あぁ、どうなった?」
椛「爆弾のタイマーは無事解除しました。
彼と二人で。」
電話先の男「そうか、ご苦労であった。
君は無事か?」
椛「はい、かすり傷一つなく元気です。
彼も。
彼は避難した後『用がある』と言って去っていきました。」
電話先の男「そうか、風見と合流するのだろうな。」
椛「処理した爆弾、あの後どうなったんですか?」
電話先の男「『たまたま現場に居合わせた公安の人間が処理した』と言う事になってる。
爆発物処理班が本体の回収に既に向かっている。」
椛「そうですか、犯人は全員捕まったのですよね?」
電話先の男「今回の犯行グループのメンバーは全員確保されてるが、テロ組織の壊滅には今回至っていない。」
椛「まぁ、そうですよね、、、。
私は今日この後どうしますか?」
電話先の男「今日はもう帰ってもらっていいい。
良くやってくれた。
また細かいことは後ほど上げてくれ。」
椛「分かりました。
ありがとうございます。では失礼します。」
ガチャリ
電話を切ると、夕暮れに染まり始めている空を見上げる。
あんなことがあったせいで今日が一瞬で過ぎてしまったが、今日の出来事を思い返し振り返る。