第33章 ゼロのコーディネート
今日はいつもと違い、黒いパンツ、黒いシャツと黒のベストと全身真っ黒い姿の降谷。
唯一色があるのは、ロイヤルブルーの色をしたループタイ。
彼の瞳の色とも相まって、普段の姿とはまた違った雰囲気を醸し出している。
このあと今日は、組織の方に行くのだなということが、一目でわかるような服装だ。
もし何かあっても、直ぐに駆けつけられない可能性が高いからだろうか…
過保護モードが起動している事は、明らかだ。
降谷「じゃあ、すまないが俺は先に出る。
風見、後は頼んだからな。
もし何かあったとしても、椛が無茶しない様、ちゃんと見張っててくれ。」
椛「あはははっ!!
だから大丈夫だってばw
それに、無茶するのはいつも零の方でしょう?」
降谷「…
俺は、それが仕事なんだからいいんだよ。」
椛「自覚あるんだw
それ言ったら私だって、依頼あっての事です〜!」
降谷「いやいや、そうは言ったって、協力者の限度超えてるだろ!」
椛「目の前に、困っている人が居たら、助けるのは当たり前でしょ?
それは、協力者であろうが無かろうが関係ないよ。」
降谷「だからと言って、率先して危険な場所に飛び込んでいくことないだろ?」
椛「その時はそれが一番最善の策だと判断したら、そうなるのはしょうがないでしょ?」
降谷「だからって…!」
椛「零だって、本当はいつも分かってるんでしょ?」