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ゼロの協力者 【名探偵コナン】

第33章 ゼロのコーディネート



降谷「椛。」

椛「零…」

降谷「待っていたよ。
どうぞ。」

椛「ありがとう、失礼します。」

扉を少し開けると、彼女の名前を呼ぶ上司。
そんな上司に向かって、潜入先の偽名ではない、本当の名前で声をかける彼女。

風見(降谷さん…
声まであんなに優しいのか…)

普段自分に向けられる声とは異なる声色に、何か聞いてはいけないものを聞いてしまっている心地がする風見。

今まで見た事ない姿と、聞いた事が無い声に驚きを隠せず、そのまま固まってしまう。

降谷「紹介するよ、警視庁公安部の風見だ。」

椛「風見さん初めまして。
椛です。
いつも大変お世話になっております。」

風見は彼女の事は、散々仕事の一環で写真や遠目では見ていたが、間近で対面するのは初めてだ。

しっかりと風見に、視線を合わせて挨拶の言葉を告げる彼女。

なんと言うか…
人当たりの良さそうな表情を浮かべてはいるが…
目の雰囲気だろうか?
声の雰囲気だろうか?
何か芯の強さの様な物を直感で感じた。

風見(…
写真で見ていた雰囲気と、実際間近で会うのと…
少し印象というか、雰囲気が違うな…)

彼女の事をジッと見つめて、未だフリーズしている風見。

挨拶に直ぐに返事を返さない様子を不審に思ったのか、固まってしまっている風見に声をかける。

降谷「風見。」

風見(はっ!)

降谷の声で我に返り、慌てて胸ポケットから名刺ケースを取り出す。

 
 


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