第6章 ミッドタウン杯戸
安室「本当は帰りもお送りしたかったのですが、、、
あとそれと、、、」
椛「大丈夫です。
先ほどの件は他言しません。
『2人だけの秘密』という事でいいですよね♪」
会話の先を即され、彼の会話に被せる様に伝える。
そう言う彼女は穏やかに笑みを浮かべていた。
それを聞いて安室も穏やかに微笑む。
安室「そうですね…
では『2人だけの秘密』という事で。」
椛「はい。
急いでるんですよね?
どうぞ先に行って下さい。
私は蘭ちゃんたちに声をかけてから帰ります。」
安室「分かりました。
皆様にもよろしくお伝えください。では。」
そう言って急ぎ足で立ち去ろうと背を向けて歩き出す彼を見送るが、途中で安室は振り返り、
安室「椛さん!
今日は僕も楽しかったです♪
また連絡します!」
そう叫ぶ安室に椛は、手を振り頷き彼の言葉に答える。
人ごみの中に消えていく彼を確認すると、鞄からスマホを取りだし電話をかける。
いつものように3コール程で電話は出る。