第32章 装飾品の秘事
椛「あぁ、うん、キスしたよ♪」
椛の言葉に、コナンは再び吹き出しそうになったコーヒーを、ギリギリの所でグッと耐える。
そんなコナンの様子を、横目で白けた様に視線を向けている灰原。
歩美「きゃ~♪
やっぱり!
あの時の安室さん、王子様みたいだったもんね!
歩美、ドキドキしちゃった!」
椛「あの時、歩美ちゃんがそんな事言うから、私もあれからたまに安室さんの事、王子様みたいに見える時あるよw」
歩美「きゃ~!!」
コナン(おいおいおいおいおい………
バーボンが王子様かよ……
黒の組織の幹部だぞ、奴は……)ジト目
そして、そのまま楽しそうに恋バナをし始める歩美と椛。
小学生といえども、やはり女子は女子。
この手の類は好きなのか、少し頬を赤らめながら楽しそうに話を椛に振っている。
椛は椛で、恋愛の類はあまり隠す気がないのか、普通に話が盛り上がっている2人の様子に、光彦はたじろぎながらも興味があるの様で…
耳はしっかり2人に向けて傾けている。
そんな光彦とは対照的に、元太は恋バナには興味がないのか、新たなドーナッツに手を伸ばしている。
灰原は『やれやれ』と思いつつ、
『バーボンの恋人』に興味があるのか、パソコンをいじりながらも耳を傾けている様子だった。